河村 卓也(かわむら たくや、1969年1月2日 - )は、ビクター少年合唱隊所属(1975年‐1981年在籍)の日本のボーイソプラノ歌手。同合唱隊15期委員長も務めた。
東京都出身。中華人民共和国演奏旅行の際、隊員代表として谷牧副総理の招聘を受け、その模様は人民日報(1980年8月1日)などでも報じられている。
1977年にシングル『パンダの赤ちゃん』をソロレコーディング。少年合唱隊のLP『過ぎ行く時と友達 Le temps qui passe, Mon ami』(ビクター音楽産業 KVX-1058 1979年)では「マルセリーノの歌」「グリーングリーン」「なんでもやるさ」のソロ、LP『天使のハーモニー』シリーズでは「山口さんちのツトム君」「通りゃんせ」「ペチカ」などのソロを担当している。成人女性を思わせる低い地声の奥行きを生かし、幼い艶を残しながらも冷たい感じのする秀才肌のボーイソプラノ独唱を得意としていた。
NHK『BSおかあさんといっしょ』でうたのおにいさんを務めたひなたおさむはビクター少年合唱隊の同期(卒隊)。4年間ほど同じ声部でともにソロ要員のボーイソプラノとして歌っていた。森の木児童合唱団のソリスト市場衛も同年生まれ。
ディスコグラフィー
- パンダの赤ちゃん(1977年8月25日発売、ビクター音楽産業 KV-61)
- 作詞:平多正於、作曲・編曲:平岡照章、歌:河村卓也、くるみ児童合唱団
- このレコードにはパンダの鳴き声も収録されている。楠トシエの同名曲とは異なる。
- シングルB面は「パンダのマーチ」(ビクター少年合唱隊名義)。
- 1977年10月時点で、シングルはビクター宣伝部調べで全国の幼稚園・保育園を中心に約1万5000枚を売り上げた。
- CDでは2018年発売の『2018じゃぽキッズ運動会4 ぞうさんのパオパオ拳法』に収録。
脚注
参考文献
- 「ゼッタイ生まれまっせ “あやかり商法”大車輪」『読売新聞』1977年10月23日付朝刊、20-21頁。




