三宅 市郎(みやけ いちろう、1881年3月24日 - 1964年2月15日)は、日本の植物病理学者。
経歴
1881年、岐阜県恵那郡串原村(現・恵那市)に生まれた。第一高等学校を経て、東京帝国大学農科大学農学科(現・東京大学)を1906年に卒業、1907年に同大学助手となった。
1910年に清国・北京大学教授に招かれるが、政変により1914年に帰国。東京農業大学講師を勤め、植物病理学講座を開設して担当した。1924年に教授に昇格。玉川大学教授なども務めた。
受賞・栄典
- 1963年:「カビ類代謝産物の中毒学的研究」により小林芳人、浦口健二と共に日本学士院賞を受賞した。
研究内容・業績
- 植物病理学の分野で、桑の表白渋病やリンゴ褐斑病を研究し、竹のてんぐ巣病の病原菌やサワラやヒバのサビ病菌を発見した。
- カビ毒の研究も行った。
著作
著書
- 『植物病害標本』三宅市郎撰、成美堂、1909年
- 『日本菌類目録』白井光太郎著・三宅市郎[補校]、東京出版社、1917年
- 『植物病理学』三宅市郎講述、東京農業大学出版部、1927年
翻訳
- 『栽培植物改良論』ベーリー著(三宅市郎・辛島台作訳)、成美堂 1908年
脚注
参考文献
- 向秀夫:『三宅 市郎先生:1881〜1964』日本植物病理學會報 29(3), 101-102, 1964-05-30
外部リンク
- 20世紀日本人名事典『三宅 市郎』 - コトバンク
- 日本人名大辞典 Plus『三宅市郎』 - コトバンク



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