豚回虫(ぶたかいちゅう、学名:Ascaris suum)は、ブタ、ヒト、大型類人猿、稀にウシやヒツジの小腸に寄生する線虫の1種。成虫は雄15-25cm、雌20-35cmであり体色は乳白色である。虫卵は黄褐色、楕円形で、大きさは50~70×40~50μm、卵殻は厚く、表面に蛋白膜がある。虫卵が経口摂取により体内に侵入すると、肝臓、肺、口腔を経て小腸へと至り、成虫となる。寄生されたブタでは肝臓に白斑(肝白斑症、ミルクスポット)や肺に点状出血が認められることがある。プレパテント・ピリオドは50-60日であり、虫卵の抵抗性は強く、10年以上生存することもある。

脚注

参考文献

  • 平詔亨ほか著 『家畜臨床寄生虫アトラス』 チクサン出版社 1995年 ISBN 9784885004100
  • 今井壯一ほか編 『最新家畜寄生虫病学』 朝倉書店 2007年 ISBN 4254460279

関連項目

  • 回虫
  • 犬回虫
  • 猫回虫
  • アライグマ回虫
  • 寄生虫性肝炎

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K・Kニュースvol.53

豚の寄生虫対策のポイント|畜産ナビ

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